【鍼灸治療ってどんな治療?】と思っているあなたへ➂
おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。高槻市は朝から大雨警報が発令されるぐらい大雨ですが、このブログを読んで下さっているあなたは大丈夫でしょうか?外出される時はくれぐれもお気を付け下さいね。
さて、昨日は東洋医学的な観点から「鍼灸治療」について、その基本的な考え方「陰陽」と「五行」について、説明させて頂きました。今日はこれらの考えに基づいた身体の診方、特に「五臓」「六腑」についての情報を発信していきますので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
よくお酒を飲む席で1杯目を飲んだ時に「あ~っ、五臓六腑に染み渡るわ」と言っているおじさんを見かけた事はありませんか?この「五臓」「六腑」はあなたの身体の中にある内臓と消化器官を表しています。「五臓」は肝、心、脾、肺、腎、「六腑」は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦を表します。三焦とは働き(機能)はあるが、形が無い物なので、分かりにくいかもしれませんが、「リンパ」と思って貰ったら良いです。この「五臓」と「六腑」はそれぞれが関連しており、1つの「臓」に対して1つの「腑」が表裏の関係で繋がっています。「肝、胆」、「心、小腸」、「脾、胃」、「肺、大腸」、「腎、膀胱」と対になっています。「三焦」に関しては形の無い物なので、対になる「臓」はありません。
これまでもこのブログの中でお伝えしてきた様に、人には生まれた時から持っている体質というのがあります。また、この体質は生まれた後の環境や、日常生活の中で変化していきます。この体質によって治療する方法、ポイントが大きく変わります。この体質は先程の「五臓」「六腑」と深く関係してきます。例えば元々「肺」を痛めやすい人は色白で、体毛が濃く、下痢をしやすく、辛い味を好んで、風邪を引きやすいといった特徴があります。全てが当てはまる訳では無いですが、よくよくお話を聞いていくと、この方はどの「臓」を痛めやすいタイプの人なのかが分かります。
この体質は非常に大事で、全く同じ症状を訴える方でもその方が「肝」タイプなのか、「腎」タイプなのかで、治療法は大きく変わりますし、治療効果も全然違います。
よく、「この症状にはこのツボが効く!!」といった本などがありますが、それはそれで間違いではありませんが、皆が皆効く訳ではありません。なぜなら、人それぞれの体質があるからです。
東洋医学的な観点から診る「臓」「腑」の働きは西洋医学的な観点から診る「臓器」「消化器」のそれとは少し違います。何か症状があって、病院に行き検査を受けて何も異常がないのに、症状ははっきりあるという場合は東洋医学的な観点から身体を診る事もおススメします。
本日は東洋医学的な観点から、あなたの身体を構成している「五臓」「六腑」について、簡単に説明させて頂きましたが、如何だったでしょうか?少しでも東洋医学に興味を持って頂ければ嬉しいです。明日は東洋医学的な治療を行う際にとても大事になってくる「検査」について説明していきます。西洋医学の検査とは違い、機械を一切使わずに行う検査です。この検査によってあなたの体質を判断していきます。お楽しみに!!
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。それではまた明日お会いしましょう!!
Take care of yourself!!