宗八健康Labo

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【鍼灸治療ってどんな治療?】と思っているあなたへ➃

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。昨日からずっと大雨が降り続き、「避難勧告、避難指示」の携帯アラームがずっと鳴っています。このブログを読んで下さっているあなたの地域は大丈夫ですか?しばらく大雨が続く予報がでているので、安全第一での行動を心掛けて下さいね。

さて、昨日は東洋医学的な観点から、五臓」「六腑」について説明させて頂きました。本日は東洋医学における検査法について解説していきます。興味のある方は是非最後まで読んで下さい。

あなたが身体に不調があって、病院に行くと何らかの検査が実施されますよね?それと同じで鍼灸院でもあなたの不調の原因を把握する為に様々な検査を行います。ただ、病院と違うのは機械を一切使わずに行います。機械を使わない分、術者の五感をフル活用して、東洋医学的な観点からあなたの不調の原因を特定していきます。私達が行う検査は大きく分けて4つです。これら4つの検査は「四診」と呼んでいます。この「四診」には次の4つがあります。
  • 望診
  • 聞診
  • 問診
  • 切診

「望診」・・・患者さんを見て観察する事です。院に入って来られた時から始まります。何を見るのか?という事ですが、まずは顔色や肌の色です。色も決まっていて「青・赤・黄・白・黒」です。この色調でどこの「臓」に問題があるのかなどを観察し、推測します。この「望診」には「舌診」も含まれ、患者さんの舌を見る事で、その形や色、質(湿っているのか、乾いているのか)、苔がついているのか、その苔がどこについていてどの様な色をしているのか?など舌からも多くの情報を得る事が出来ます。

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「聞診」・・・患者さんの声の調子や呼吸音などを聞く事です。声の大きさや、高低、更には、体臭や口臭を嗅ぐ事も含まれます。これもあなたの不調の原因を特定するのに大事な要素になります。

「問診」・・・これは病院でも同じだと思います。患者さんの主訴、自覚症状、既往歴、家族歴、現病歴、生活状態などを細かく聞いていきます

「切診」・・・患者さんの身体に実際に触れる事です。「切」には「触れる」という意味があります。やはり最後は実際に触れてみないと分かりません。この「切診」には、「腹診」、「切経」、「脈診」が含まれており、全てが非常に重要です。中にはこの「脈診」だけで、全ての原因を把握して、治してしまう先生もおられます。大分前に流行った韓国ドラマのチャングムの誓い」でも、主人公のチャングムが女官から医師になり、王様を治療するシーンがありましたが、ドラマの中でもチャングムは常に王様の脈を診ながら治療をしていました。それぐらい重要な要素です。

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これら「四診」で得られた情報を合算して、あなたのもともとの体質、今不調を起こしている原因を特定し、治療を行います。簡単ではありますが、東洋医学的な観点から行う検査について説明させて頂きました。如何でしたでしょうか?明日はいよいよ治療について説明していきます。「陰陽」「五行」の思想、それに基づく五臓」「六腑」、そして「検査」まできました。鍼灸治療」における治療はあなたもご存じの通り、「ツボ」を使います。その「ツボ」の前に「経絡」という物があります。その事について解説していきますので楽しみにしておいて下さい。

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。それではまた明日お会いしましょう!!

"TGIF"~Thank God It's Friday~ Have a good weekend!!