【東洋医学って何なの?】と思っているあなたへ➆
おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。昨日は衝撃のニュースがありました。日産自動車会長のカルロス・ゴーンが逮捕されたというニュースです。私は日産の車が大好きで、今も日産の車に乗っています。車と会長の逮捕はあまり関係ないと思いますが、日産ブランドに対する影響は悪い方向に働くことはあっても良い方向に働くことはないでしょう。内部で何が起きていたのかは分かりませんが、逮捕されたことは事実ですからまさしく事件です。それでも私はやはり日産が好きです。
さて、昨日は「東洋医学の基本概念」である「気血水論」について詳しく解説させて頂きました。本日は「気血水論」のそれぞれ「気」「血」「水(津液)」について詳しく解説させて頂きます。是非最後まで読んで、参考にして下さいね。
●「気」:生命活動を維持するエネルギー
人体の「気」には、「先天の気」と「後天の気」と呼ばれるものがあります。
先天の気は、先天的に授かった生命の根源エネルギー物質で、成長、発育、生殖などに関係します。
後天の気は「水穀の精微」と大気から作られる後天的な生命活動エネルギーです。先天の気は年齢とともに徐々に消耗しますが、後天の気によって活性化され、消耗を抑えられます。先天の気と後天の気を合わせて「精」と呼ぶ場合もあります。
水穀の精微と大気は肺で結合されて「宗気」となります。宗気は働きによって以下の2つに分かれ、経絡を通じ、体内を循環します。その働きによって以下のように呼ばれます。
衛気(えき):体表を覆い、病邪から身体を守る。
営気(えいき):臓腑や全身の各器官に栄養を与える。
「気」は、陰陽論では陽に分類されます。
「気」の働き
①成長を促し、五臓六腑を働かせる
➁身体を温める
➂血・水をめぐらせ、余分な流出を防ぐ
➃体表を保護し、外邪の侵入を防ぐ
➄水穀の精微を「気」や「血」に変化させるなどの気化作用をもつ
●「血」:体内の各器官に栄養分を与える
「気・血・水」の「血」は基本的には血液のことを指しますが、栄養分全体をも表しています。
「血」は、飲食物から得られた水穀の精微と大気から生成した「宗気」が「営気」と「衛気」に分かれ、さらにそのうちの営気が「血」に転化することで生成されます。
これは体内の各器官に栄養分を供給し、滋養する働きをするので「営血」とも呼ばれます。
「血」は「気」とのかかわりが深く、「気」の作用によって「血」の働きが支えられているといってもよいでしょう。「気」の作用によって「血」は全身をめぐり、体外に漏れ出すのを防いでいるのです。なお、「血」は陰陽論では陰に分類されます。
「血」の働き
①身体の各器官、組織に栄養分を与え、うるおす
➁「気」とともに人間が精神活動を行う基礎となる物質であり、意識や精神を明瞭にする働きがある
●「水」:全身をめぐり、うるおいを与える
「水(津液)」は「血」以外の体内の活性のある正常な水分や体液で、リンパ液、涙、唾液、鼻水、汗や尿などもこれに含まれます。
「水」は、水穀の精微から「気・血」が作られる際に生成されたもので、血液の重要な成分でもあります。したがってケガなどで出血がひどい場合には、「水」も欠乏します。
「水」は肺、脾、三焦の働きにより全身をめぐります。身体の表面をめぐった「水」や、体内で臓腑をめぐった「水」は最終的に「腎」に運ばれ、再利用するものと不要なものに分かれます。不要な「水」は「膀胱」に送られ、尿として排出されます。これら水分代謝にかかわるすべての作用は「腎」がつかさどります。なお、「水」は陰陽論では陰に分類されます。
「水」の働き
①臓腑や各器官を循環して、うるおす
➁関節をなめらかに動かし、皮膚にうるおいを与える
➂汗、鼻水、涙、唾液などを作り出す
➃脳や脊髄をうるおす
本日は「東洋医学の基本概念」である「気血水論」の「気」「血」「水」それぞれについて詳しく解説させて頂きました。明日からは「五臓六腑」と各器官の働きについて詳しくお伝えさせて頂きます。お楽しみに!!
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!
Have a nice day!!
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