宗八健康Labo

健康に興味がある方に対して健康法や治療法などの情報を提供します

【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑰

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。今日は朝から娘に絵本を読んできました。「おおきなかぶ」というタイトルの絵本なのですが、その中に「うんとこしょ」、「どっこいしょ」というセリフが何回も繰り返し出てくるのですが、その「うんとこしょ」、「どっこいしょ」が中々頭から離れません。子供もそうして言葉を覚えていくのかなと思いました。さあ今日も張り切っていきましょう!!

 

さて、昨日は「高血圧」、「低血圧」、「糖尿病」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか?本日は「胃痛」、「腹痛」、「下痢症」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きます。是非最後まで読んで下さい。

 

胃痛:胃痛には機能性疾患(消火器の動きの異常による病気)と器質性疾患(形などによる病気)があります。お灸が適しているのは機能性疾患で、不規則な生活や過労によるストレスで正常な胃の働きが阻害された場合に起こる胃もたれ、胃痛です。器質性疾患は専門医の診察を受けて下さい。

東洋医学的に胃痛は、「寒邪によるもの」、「暴飲暴食によるもの」、「精神疲労」、「不規則な食生活」によるとされ、気血の巡りをよくして改善します。膈兪と肝兪、脾兪の左右6か所は胃の六つ灸と呼ばれています。

ツボ足三里(あしさんり)、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、胃兪(いゆ)、膈兪(かくゆ)、脾兪(ひゆ)

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腹痛:腹痛は腹部の疼痛の総称で、消化器系、泌尿器系、血管系、神経系、代謝系疾患などの広範囲にわたります。中でも多いのが消化器系による痛みです。

東洋医学的には寒邪(身体が冷えている状態)によるもの、暴飲暴食による脾虚証、精神的ストレスによるものが多いとされ、お灸では腹部を温めるような治療が中心となります。胃が弱っていると感じたら、胃をコントロールするツボの中脘や、胃腸の調子を整える万能のツボ、足三里にもお灸をします。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、梁丘(りょうきゅう)、足三里(あしさんり)、内関(ないかん)、膈兪(かくゆ)、脾兪(ひゆ)、胃兪(いゆ)

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下痢症:下痢は糞便内の水分量が多くなり、固形を保てなくなった状態。原因は食中毒などの細菌性のものや潰瘍性大腸炎クローン病心因性下痢、過敏性大腸症候群などもあります。

東洋医学的には寒邪による脾・胃・肺の虚証の人の暴飲暴食(辛味、油を多く含んだ食べ物を多くとる)、過度の飲酒などで下痢を起こすとされます。加齢による腎気の衰えによる下痢や、精神的ストレスからくる下痢(肝虚証)もあります。大腸の水分バランスを整えるツボである、水分へのお灸を中心に行います。

ツボ:水分(すいぶん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、脾兪(ひゆ)、大腸兪(だいちょうゆ)、腎兪(じんゆ)、次髎(じりょう)、梁丘(りょうきゅう)、三陰交(さんいんこう)

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本日は「胃痛」、「腹痛」、「下痢症」に対してのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きました。明日は「肩こり」、「五十肩」、「寝違え」についてのセルフケアの方法についてお伝えさせて頂きます。お楽しみに!!

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

Keep it up!!

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【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑯

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。先日ニュースで先進国では初?カナダで嗜好品としての大麻が合法化になったという記事を見ました。私は6年前ぐらいにアメリカのカリフォルニア州に留学しており、その時からカリフォルニア州では医療用の大麻は合法化でした。今はカリフォルニア州でも嗜好品としての大麻も合法化されていると思いますが、世界は大麻合法化の動きになっていますね。日本では大麻は所持するだけで犯罪ですが、この先世界的に大麻合法化の動きになってくると、日本でも合法化される時がくるかもしれません。時代というのは本当に日々変化しています。変化を受け入れ、物事を柔軟に考えて、それに対応出来る人達だけが生き残っていくのだと思います。変化を受け入れ、楽しい人生を送っていきましょう!!

 

さて、昨日は更年期障害」、「前立腺肥大症」、「頻尿」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか?本日は「高血圧」、「低血圧」、「糖尿病」についてのセルフケアの方法をお伝えしていくので、是非最後まで読んで下さい。

 

高血圧:高血圧症の多くは、原因不明の本態性高血圧症と、腎疾患や内分泌疾患などの基礎疾患による症候性高血圧症に分けられます。症候性高血圧症は各基礎疾患の治療が必要です。遺伝、心理的要因、食事、環境などによると考えられる本態性高血圧症はお灸の適応症といえます。

東洋医学的には、長期間の精神的緊張や情志(心の反応)の失調による肝の病証、偏食や暴飲暴食からくる脾・胃の病証、加齢による腎の病証があるとされ、精神的緊張の緩和と血行改善のお灸を行います。

ツボ:内関(ないかん)、肩井(けんせい)、肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)、腎兪(じんゆ)、足三里(あしさんり)、太渓(たいけい)

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低血圧:低血圧症の原因はいろいろですが、多くは原因不明の本態性低血圧症と、発熱、貧血などの基礎疾患による症候性低血圧症に分けられます。症候性低血圧症は基礎疾患を治療しなければなりません。遺伝、心理的因子、食事環境などによると考えられる本態性低血圧症はお灸の適応症といえます。

東洋医学的には、長期間の精神的緊張や情志(外界の刺激による心の反応)の失調による肝の病証、不規則な食事からくる脾・胃の病証があり、それぞれに対してのお灸をします。

ツボ:肩井(けんせい)、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)、胃兪(いゆ)、腎兪(じんゆ)、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)

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糖尿病:糖尿病には、遺伝からくる1型と、複数の遺伝要素に肥満、過食、運動不足にストレスが加わって発症する2型があります。2型糖尿病は、食事療法と運動療法で改善することができます。

東洋医学的には糖尿病は「消渇」といわれて、のどが渇いて、身体がやせて消耗(肝血不足による)していく病とされています。脾と胃の働きを活発にして少ない食事の量でも十分に消化吸収するように中脘などへのお灸をして、関元など、先天の気の働きを盛んにするお灸も行います。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)、天枢(てんすう)、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)、太渓(たいけい)、脾兪(ひゆ)、胃兪(いゆ)、湧泉(ゆうせん)

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本日は「高血圧」、「低血圧」、「糖尿病」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きました。明日は「胃痛」、「腹痛」、「下痢症」についてのセルフケアの方法をお伝えします。楽しみにしていて下さい。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

Have a good one!!

 

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【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑮

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。昨日はサッカー日本代表の試合があり、FIFAランクでは格上のウルグアイと対戦し、4-3で勝ちましたね。私が家に帰った時には試合は終了していたので、見ていないのですが、ウルグアイ相手に4点取れた事が凄いなと思いました。勿論親善試合なので、相手が本気だったかどうかは分かりませんが、試合に勝てた事を同じ日本人として嬉しく思っています。プロ野球ではCSをやっていますし、女子バレーもあり、まさにスポーツの秋ですね。このブログを読んで下さっているあなたが毎日楽しく過ごしておられる事を願っております。

 

さて、昨日は「月経痛(月経困難症)」、「月経不順・無月経」、「月経前症候群PMS)」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きました。本日は更年期障害」、「前立腺肥大」、「頻尿」についてのセルフケアの方法についてお伝えしていきますね。是非最後まで読んで下さい。

 

更年期障害更年期障害卵巣機能の低下による内分泌の変動によっておきますが、環境の変化や心理・性格要因もあります。

東洋医学的には先天の気(腎)の衰えによる、めまい、耳鳴り、手足のほてりや冷え、便秘、動悸、不眠、精神不安などの症状が出てきます。「女性の三里」と呼ばれ、血の道を整えるといわれる三陰交へのお灸も忘れずに行います。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)、血海(けっかい)、腎兪(じんゆ)、志室(ししつ)、次髎(じりょう)、三陰交(さんいんこう)

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前立腺肥大症前立腺尿道周囲(内腺)が肥大すると、外腺(前立腺組織)を圧迫するために、残尿感、夜間頻尿、排尿困難の症状が出ます。50歳で30%、60歳で60%、80歳になると90%の人に診られる症状です。

東洋医学的には腎虚であり、津液(体内の水分)の代謝を改善し、冷えを改善するお灸を行います。特に水道は水の通りをよくするツボなので、尿が出にくい、尿のきれが悪いなどの排尿障害などによく効きます。

ツボ:水道(すいどう)、中極(ちゅうきょく)、腎兪(じんゆ)、膀胱兪(ぼうこうゆ)、胞膏(ほうこう)、三陰交(さんいんこう)、太渓(たいけい)

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頻尿(ひんにょう):頻尿は女性と男性では違いがあります。女性の多くは膀胱炎、または神経性頻尿が多く、男性では前立腺肥大症による場合が多くなります。

東洋医学的には頻尿は肝と腎の病証です。風寒の邪気により発症します。腎機能を整える腎兪や、水分を速やかに排出する膀胱兪や水分へのお灸を行います。お臍の両側にある天枢は消化器系の症状によく効くツボですが、泌尿器や生殖器にも効果的です。関元や三陰交へのお灸で血流をよくします。

ツボ:水分(すいぶん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、三陰交(さんいんこう)、肺兪(はいゆ)、腎兪(じんゆ)、膀胱兪(ぼうこうゆ)、湧泉(ゆうせん)

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本日は更年期障害」、「前立腺肥大症」、「頻尿」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きました。明日は「高血圧」、「低血圧」、「糖尿病」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きます。楽しみにしていて下さい。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

Have a nice day!!

 

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【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑭

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。最近、当院に来院されている患者さんの中でも風邪をひいておられる方が多数おられますが、あなたは大丈夫ですか?以前にもこのブログ内で書かせて頂いた、「秋に多い身体のトラブル」の中に風邪が入っています。朝晩と昼間の温度差や、暑い夏から涼しい秋を迎えるにあたって、身体のバランスが崩れてしまい、風邪をひきやすい時期になっていますので、くれぐれも体温調節などをしっかりとして風邪をひかないように注意して下さいね。

 

さて、昨日は「不安症(気分の落ち込み)」、「不眠」、「物忘れ・集中力がない」という症状に対してのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きましたが如何でしたでしょうか?本日は比較的若い女性に多い「月経痛(月経困難症)」、「月経不順・無月経」、「月経前症候群PMS)」に対してのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きます。是非最後まで読んで下さいね。

 

月経痛:月経痛は、月経期間中に月経に随伴して起こる病的状態です。腰痛、悪心、嘔吐、顔面紅潮などの症状がでます。一般的には、月経困難症と同義に用いられています。

東洋医学的には外感(風邪、湿邪、寒邪)、寒冷に当たる、雨に濡れる、冷たい物を食べ過ぎるなどで下腹部が冷えると起こるとされます。情緒不安定など肝気の変動があったり、先天の腎気が弱いことでも起こります。石門、中極、腎兪、次髎などのツボのほか、足のツボの血海と三陰交も効果があります。

ツボ:石門(せきもん)、中極(ちゅうきょく)、血海(けっかい)、三陰交(さんいんこう)、腎兪(じんゆ)、次髎(じりょう)

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月経不順・無月経:月経不順は月経周期の異常、無月経は月経のない状態を示し、間脳、下垂体、卵巣系のいずれかの異常により現れます。月経不順にも月経周期の長短、周期が変動する、排卵性と無排卵性などがあります。

東洋医学ではどちらも先天の気(腎気)不足、脾・胃の弱りや栄養不足、精神的ストレスや生活環境の変化により肝血が疎通できない、体内の水分代謝が悪いことなどが原因とされ、胃の働きを高める中脘へのお灸を中心に、血行や消化吸収をよくするお灸を行います。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、脾兪(ひゆ)、胃兪(いゆ)、腎兪(じんゆ)、次髎(じりょう)、血海(けっかい)、三陰交(さんいんこう)

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月経前症候群PMS月経の3~10日前から始まる精神的、身体的症状で、月経開始とともに症状が消失・減退するものをいいます。精神的症状はイライラ・情緒不安・抑うつ・不眠などで、身体的症状は腰痛・関節痛・頭痛、乳房痛、便秘、下痢、ほてりなどがあります。

東洋医学的には気血のめぐりが悪い状態、寒邪、湿邪の侵襲、肝気の滞り、腎気の盛衰によるとされ、脾と胃の機能が弱い人にも多く診られます。消化吸収や血行の改善のほか、肝臓の働きを高める肝兪へのお灸も行います。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)、胃兪(いゆ)、腎兪(じんゆ)、次髎(じりょう)、血海(けっかい)、三陰交(さんいんこう)

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本日お伝えさせて頂いた症状に関しては、当院が専門的に治療させて頂いている不妊」とも大きく関わってくるものです。最近の若年層の女性達はこれらの症状に悩まされている事が非常に多いです。少しでも早く、少しでも改善するようにセルフケアの習慣を身につけて頂きたいと思っています。

明日は、更年期障害」、「前立腺肥大症」、「頻尿」についてのセルフケアの方法をお伝えしていきますので、楽しみにしておいて下さいね。

 

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

Good luck!!

 

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【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑬

こんにちは。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。今週も始まりましたね。先日もこのブログで告知させて頂きましたが、只今当院では鍼灸のチカラ」のDVDのレンタルを行っております。このDVDを見て頂ければ、より深く「東洋医学」、「鍼灸治療」について理解して頂けると思います。つい先日からレンタルを始めましたが、物凄い反響です。興味がある方は当院受付までお声掛け下さい。見ていない方はきっと驚かれると思いますよ。

 

さて、先週は「冷え症」、「不妊症」についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか?このブログを読んで下さっているあなたに症状が無くて困っていなくても、あなたの周りの家族や友人、知り合いに困っておられる方がいるかもしれません。もし、困っておられる方がいるのであれば、このブログの内容を教えてあげて下さい。もっともっと健康で人生を楽しんでおられる方を増やしていきたいと心から願っております。本日は「不安症(気分の落ち込み)」、「不眠」、「物忘れ・集中力がない」という症状についてのセルフケアの方法をお伝えしていきますので、是非最後まで読んで下さいね。

 

不安症(気分の落ち込み):不安症は全般性不安障害パニック障害、恐怖症、社会不安障害などがあり、どれも不安感によって気持ちの落ち込み、頭痛、動悸、発汗、食欲不振、下痢、不眠などの不定愁訴症状が現れます。お灸によって血の流れを改善し、栄養摂取を助けることで心身の疲れをとって改善を図ります。

東洋医学的には、肺虚証、腎虚によるもので、身体のあらゆる気を主る頭頂の百会、胸骨の真ん中にある膻中や、肩にある肩井への灸で気持ちを和らげながら、全身の各ツボへのお灸によって心身を回復させます。

ツボ:百会(ひゃくえ)、肩井(けんせい)、膻中(だんちゅう)、中脘(ちゅうかん)、三陰交(さんいんこう)、肝兪(かんゆ)、腎兪(じんゆ)、太衝(たいしょう)、湧泉(ゆうせん)

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不眠:不眠には入眠障害早朝覚醒中途覚醒、熟眠障害などがあり、原因は①疼痛、皮膚掻痒感、夜間頻尿などの身体的要因、➁騒音、光、旅行などの環境要因、➂甲状腺ホルモン剤、カフェイン、中枢神経作動薬などの薬物の副作用、➃ストレス、緊張などの心理的要因、➄うつ病、不安神経症などの精神障害があります。

東洋医学的には肝の血の変動、脂っこい食事や過食、働き過ぎ、思い悩むなどが原因と考えられ、お灸によって肝血の調整、脾胃の調和、腎気の回復を行います。

ツボ:百会(ひゃくえ)、中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)、肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)、腎兪(じんゆ)、三陰交(さんいんこう)、太渓(たいけい)、湧泉(ゆうせん)、失眠(しつみん)

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物忘れ・集中力がない:精神的疲労や加齢により、集中力が欠落して物忘れが多くなります。しだいに頭痛、動悸、発汗、食欲不振、下痢、不眠などの身体的病変も現れるようになります

東洋医学的には心、腎の病証で、全身の気と血のめぐり悪くなることが原因と診ます。頭頂の百会と足裏の湧泉へのお灸で全身の気血のめぐりをよくします。手のひらにある労宮や神門のお灸で心を落ち着かせ、精神疾患に効果的な心兪、不安感を和らげる三陰交、老化改善につながる腎兪へもお灸します。

ツボ:百会(ひゃくえ)、労宮(ろうきゅう)、神門(しんもん)、三陰交(さんいんこう)、心兪(しんゆ)、腎兪(じんゆ)、湧泉(ゆうせん)

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本日は「不安症(気分の落ち込み)」、「不眠」、「物忘れ・集中力がない」という症状に対してのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きました。明日は「月経痛(月経困難症)」、「月経不順・無月経」、「月経前症候群についてのセルフケアの方法をお伝えさせて頂きます。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日お会いしましょう!!

 

Viva la Moxa!!

 

【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑫

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。当院では先日NHKの番組で放送された東洋医学鍼灸のチカラ」のDVDを貸し出ししております。最先端の鍼灸治療やヨガでの健康増進や病気の予防、アフリカで行われているお灸による結核の予防法などこれを見て頂けるとより深く鍼灸治療を理解して頂けると思います。興味がある、1度見てみたい、1回見たけどまた繰り返し見たいという方は無料でDVDのレンタルを行っておりますので、当院スタッフまでお声がけ下さいね。

 

さて、昨日までは東洋医学的な「体質」についてのお話をしてきましたが、あなたは「肝」、「脾」、「肺」、「腎」のどのタイプでしたか?人にはそれぞれ生まれ持った「体質」があります。この「体質」は一生変わらないというものではなく、生活環境によって変わります。特に当院で行っている「不眠」に対しての治療や「不妊」に対しての治療は「体質改善」が大きな目的としてあります。この「体質」によって治療するポイントが変わってきます。その「体質」をしっかりと見極めて、的確なツボに治療する事が出来れば、治療効果は格段に上がりますし、あなたが求めている結果も出やすくなります。

 

本日から症状別に、お灸を使ったセルフケアの方法をお伝えしていこうと思います。東洋医学的にどの臓腑に異常があるのか?その時に治療すべきツボなどをお伝えしていきますので最後まで読んで下さい。本日は不妊症」、「冷え症」についてお伝えさせて頂きます。

 

不妊不妊症には生殖器になんらかの異常が認められる器質的不妊と、排卵や受精、着床、男性不妊症などの機能的不妊があります。

東洋医学的には、先天の気(腎)不足によるもの、後天の気の不足によるもの、風寒の邪気の侵襲によるものが考えられます。具体的には虚弱体質で腎精が不足、房事過多で腎精が消耗、偏食などによる栄養摂取の不十分、寒飲食や薄着、冷房による慢性的な冷えなどです。消化吸収力を上げて血行改善し、身体を温めるお灸を毎日続けます。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)、肝兪(かんゆ)、腎兪(じんゆ)、次髎(じりょう)、三陰交(さんいんこう)、湧泉(ゆうせん)

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冷え症:冷え症は大きく分けて本態性冷え性自律神経失調症冷え性心因性冷え性)と、基礎疾患によって発症する続発性冷え症(貧血症、甲状腺機能低下症、心臓弁膜症など)があります。

東洋医学的に冷え症は、腎気の虚(全身倦怠感、易疲労、息切れ、めまい感など)、脾・胃の虚(栄養摂取不足、月経異常、貧血)、瘀血(血行障害)、津液(体内の水分)、むくみ(浮腫)があるとされ、以下の8つのツボに根気よくお灸をすえると症状が改善します。

ツボ:中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、太渓(たいけい)、三陰交(さんいんこう)、腎兪(じんゆ)、志室(ししつ)、湧泉(ゆうせん)

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本日は不妊症」と「冷え症」についての治療ポイント(ツボ)を紹介させて頂きました。明日は日曜日なので更新しませんが、来週月曜日は「不安症(気分の落ち込み)」、「不眠」、「物忘れ・集中力がない」についての解説をしていきますので、楽しみにしておいて下さいね。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また来週お会いしましょう!!

 

Have a great weekend!!

 

 

【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ⑪

こんにちは。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。昨日、家に帰ったら妻が子供の為に買ったという「絵パズル」なる物が机の上に置いてありました。様々が形のピースが合計16ピースあってそのピースを組み合わせて様々な形を作るという物なのですが、これが難しい。こんなん子供に出来るんか?と思っているのですが、私の頭がただただ固くなっているだけかも知れません。あなたは大丈夫ですか?気付かないうちに頭が固く、柔軟性が無くなっているかもしれません。色々な刺激を受ける様にしていきましょう。

 

さて、昨日は「肺」タイプの特徴について解説させて頂きました。本日は4つのタイプの内の4つ目「腎」タイプの特徴について解説していきます。今日で東洋医学的な「体質」についての解説は最後になります。是非最後まで読んで下さいね。

 

「腎」は、生命活動を維持する基本的な栄養物質のエネルギーと生殖用のエネルギーを貯蔵して、水分をコントロールする働き(納気作用・蔵精作用)を担っている生命力の根源です。

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腎虚熱証

なりやすい症状:息切れ、花粉症・アレルギー性鼻炎・高血圧、更年期障害、のぼせ症、頻尿、不妊症、便秘症、慢性気管支炎、耳鳴り・難聴、むくみ、めまい・立ちくらみ、その他、夜間排尿が多い、歯槽膿漏、抜け毛、中年以降に太りやすいなどの症状

性格の特徴:へりくだった物腰、ついつい無理しがち、空腹感はあるが食べるとすぐにお腹が一杯になる

身体の特徴外見・・・耳が大きい、皮膚は浅黒くて光沢がある、肌にシミが多い、むくみで太って見える、白髪が多い、髪にコシがない

傾向・・・手足がほてる、足がむくむ、顔がむくむ、のぼせやすい

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腎虚寒証

なりやすい症状:意欲がわかない・脱力感、インポテンツ、虚弱体質、月経不順・無月経、下痢症、前立腺肥大症、痔疾・痔の痛み、冷え性、膝の痛み(変形性膝関節症)、肘の痛み、頻尿、不安症(落ち込む)、不眠、膀胱炎・尿道炎、耳鳴り・難聴、むくみ、物忘れ・集中力がない、夜尿症、冷房病、その他、インフルエンザや風邪にかかりやすいなどの症状

性格の特徴:異常に恐がり、根気がなく何事も続かない、気力が無く弱気で消極的、仕事が長続きしない、テレビを観ていても横になることが多い、疲れやすい

身体の特徴外見・・・耳が小さい、立ち耳、水太り、白髪が多い、髪にはりがない

傾向・・・手足が冷えて寒がる、足がむくむ、節々の痛み、夏でも汗をかかない

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以上が「腎」タイプの特徴になります。如何でしたか?今週は東洋医学的に診た4つのタイプの「体質」について解説させて頂きましたが、当てはまるものがあったでしょうか?ご自身がどのタイプか知っておくのと知らないのではこれから先、セルフケアをするにあたって物凄く大きな差がでます。

 

明日からは、各症状別の説明と治療すべき「ツボ」についてお話していきます。楽しみにしておいて下さい。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

TGIF(Thank God It's Friday)!!