宗八健康Labo

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【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ➄

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。今夜に台風25号が沖縄に最接近する予報がでています。ついこの間に台風24号が通過したところに今回の台風25号。これからどうなっていくのでしょうか?万全の準備、対策を整えて頂き、台風による被害が最小限で収まる様に祈るばかりです。

 

さて、昨日から「お灸の種類」についてお伝えさせて頂いています。あまり聞きなれない「お灸」がほとんどだったと思います。まだまだたくさんの種類があるので、本日も昨日に引き続き「様々なお灸」について紹介させて頂きます。このブログを読んで下さっているあなたが少しでも「お灸」に興味を持って頂ければ嬉しいです。

 

昨日は艾(もぐさ)を直接皮膚の上にのせて燃やすお灸を紹介しました。「透熱灸・知熱灸・打膿灸・焦灼灸」でしたね。中にはわざと火傷を起こして、その治癒過程で病気を治すというお灸もありましたが、昔は広く行われていたようですが、今はわざと火傷を起こさせるお灸をする所はほとんど無いと思います。私自身も経験した事が無いですし、なんせ熱過ぎて我慢出来ないだろうなと想像しています。本日紹介するお灸は艾を直接皮膚の上にのせるのではなく、艾と皮膚の間に薬効のある物を挟んでお灸を据える方法です。それでは紹介していきます。

 

 

しょうが灸皮膚に直接しょうがをのせて、その上に艾炷を置くという方法です。温熱刺激としょうがの薬理作用を期待した灸法であり、一般的には粗悪もぐさを使用して施灸します。しょうがは熱伝導が高いのが特徴です。また、湿っているため、熱を加えると、水蒸気で細胞膜が潤い、ゆっくりと徐々に深部の細胞組織に熱が伝わるため、温かさが続き、治療効果が高いとされています。施灸は3㎜~1㎝の厚さに平らに切ったしょうがをツボに置き、その上で大豆~母指大の艾炷を燃焼させます。

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ビワの葉灸:ビワの葉の薬効を期待し、ビワの葉の上から熱を加える灸法です。当初ビワの葉の上にもぐさを置いて施灸していたものが、大正から昭和初期に棒もぐさを使用するスタイルに移り変わっていきました。そのほか、もぐさを使わずにビワの葉自体を火で温めて、皮膚に当てて撫でるという方法もあります。現在ではビワの葉エキスを用いた温灸器等も発売されています。

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みそ灸塩灸・しょうが灸と同様に、民間療法・家伝の灸として行われている灸法です。ただみその上に艾炷をのせるだけではなく、「和紙の上にみそをのせ、その上に粗悪もぐさをのせて温める」方法や、「みそに生薬や油成分を混ぜ合わせる」、「ガーゼにみそを塗り付けて、その上にもぐさをのせる」などのさまざまな方法があります。

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にんにく灸皮膚上ににんにくをのせ、その上にもぐさを置く灸法です。にんにくは、皮と膜をはがしたものを数㎜~1㎝程度に輪切りにして、その上に、母指頭大や、小指頭大の艾炷をのせます。

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クルミ半分に割ったクルミの殻の上にもぐさをのせる灸法です。主に、眼疾患に対しての治療に用いられ、目の上に施灸します。ドーム型のクルミの殻の上でもぐさを燃やすと、蒸し風呂のようにじんわりと目が温まります。

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塩灸艾と皮膚の間に塩を介在させる灸法で、主にお臍の周辺に用いられます。皮膚に直接塩をのせるのではなく、皮膚上にガーゼ、和紙などを置いた上に平らな円形に塩を盛り、その上に適度な大きさの艾炷をのせ燃焼させるという方法もあります。

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本日は昨日に続いて様々な「お灸の種類」について紹介させて頂きましたが、如何でしたでしょうか?まだまだあなたの知らない「お灸」があると思うので、明日も「様々なお灸」を紹介していきます。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

See ya!!