宗八健康Labo

健康に興味がある方に対して健康法や治療法などの情報を提供します

【お灸でのセルフケアの方法を知りたい】あなたへ➂

おはようございます。高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。台風24号が過ぎ去ってすっかり秋晴れという感じですが、如何お過ごしでしょうか?今週は体育際や文化祭が行われる学校も多く、私も中学、高校時代を思い返しています。と言ってもずっとサッカーしかしていなかったので、中高の思い出は9割サッカーしかないです。でも、そのサッカーがきっかけで今の仕事を選択したようなものですから、今があるのはサッカーのお陰かなと思っています。よく患者さんからは「ラグビーしてたん?」と聞かれますが、サッカーです。笑。このブログを読んで下さっているあなたの学生時代の思い出は何ですか?学生時代に思い描いていた未来は今のあなたの姿ですか?たまには振り返って思い出に浸ってみましょう。

 

さて、昨日は「お灸でのセルフケアの方法を知りたい」あなたに向けて、「お灸」に対する理解を深めて頂きたいと思い、「お灸」の歴史についてのお話をさせて頂きました。昨日は主に中国での話でしたが、本日は日本における「お灸」の歴史について紹介させて頂きます。

f:id:sohachiacupuncture:20181002114235j:plain

 

「お灸」が日本に伝えられたのは仏教や中国の医学書の伝来と同時期の6世紀頃だと考えられています。伝来当初から、化膿した傷にお灸を据えて膿を出すなど、外科的にも用いられていました。

その後、「お灸」は急速に普及し、平安時代に編纂された現存する日本最古の医学書の「医心方」にはヨモギの薬効と、灸療法の解説がされています。

f:id:sohachiacupuncture:20181001094233j:plain

 

鎌倉時代に入ってからは、仏教の僧が医師を兼ねていたこともあり、仏教の広がりとともに庶民の間でもお灸が盛んになっていきました。

 

江戸時代、日本独自の「お灸」が花開いていきました。当時、中国から多くの医書が輸入されて、大量の医学知識が流入し、積極的に活用されるようになりました。経穴(ツボ)の文献に基づいて、内臓と関係のあるツボに灸を据えるという方法が研究され、灸療法の整理が行われます。

 

江戸時代中期には日本のお灸は独自のスタイルを築くようになり、様々な灸法が成立していきます。地域性のある灸法や家伝の灸も誕生します。江戸時代にはお灸はほぼ現在の据え方を確立し、鍼治・按摩と並ぶ漢方治療法の一つとなっていったのです。

f:id:sohachiacupuncture:20181002114259j:plain

 

江戸時代には医療としての側面と庶民の養生としての側面という双方で活用された「お灸」でしたが、明治に入ると政府が西洋医学を奨励したことにより、民間療法としての活用の比重が高くなっていきました。その後、本格的な西洋医学の波に押されて「お灸」は衰退し、いつしか「お灸を据える」といえば、「治る」ではなく「懲らしめる」のイメージが強い言葉となってしまいました。

f:id:sohachiacupuncture:20181001094203j:plain

 

21世紀に入ってからは、慢性的な痛みやストレスによる疾病への「お灸」の効果が再評価され、西洋医学的な医療現場でも積極的に取り入れられるようになりました。古代中国で発展した「お灸」は日本に伝来して以降、外科的療法、応急処置、さらには独自の発達を遂げて旅の必需品、民間療法など様々に活用されてきました。一時の衰退を経て、現在は鍼灸師による治療や、台座灸を使ったセルフケアが普及しています。

 

本日は日本における「お灸」の歴史についてお話させて頂きました。西洋医学が日本に入ってくる前までは皆「お灸」を使って病気の予防から治療までを行っていました。これを知って貰う事であなたの「お灸」を使ったセルフケアに対する意識が高まれば幸いです。明日からは「様々なお灸の種類」について紹介させて頂きます。あなたの知らない「お灸」が続々と登場しますので、お楽しみに!!

f:id:sohachiacupuncture:20181002114218j:plain

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。また明日元気にお会いしましょう!!

 

Now,you know the history of Moxibustion in Japan.